”天使の骨”ってどんな本?
- 書籍詳細
- ぼろぼろの守護天使たちがわたしにつきまとう…。人生のすべてをかけた劇団を失い、世捨て人のように暮らす劇作家ミチル。絶望の果てに、彼女は天使の幻覚を見るようになる。この天使たちを葬るために―。イスタンブールからリスボンへ、そしてパリへ。ヨーロッパを彷徨うミチル。再生の光は果たして見つかるのか?魂の巡礼を鮮烈に描く青春小説の傑作。第6回朝日新人文学賞受賞作品。
その他情報
- 著者:中山可穂
”天使の骨”の口コミ・レビュー
「旅の中で自分を見つめ、葛藤しながらの日々を心臓をえぐられるような思いでよみました、またこの著者の本に夢中になってしまいました。
最近の作品とはまた違うかんじがしました。
すきです」
「ヒリヒリする
ある意味、無防備な作品。それが欠点でもあり、魅力でもある。」
「王寺ミチルに再び恋をする
相変わらずミチルは強烈な個性を放って読者を虜にしてくれます。デビュー作の「猫背の王子」のようなドライブ感はやや抑え気味になっていますが、中山可穂作品の特徴である印象的な言葉や文章がいたるところでサラッと現れ、そのたびに心をわしづかみにされなかなか次の文章へ進めません。
あまりのつらさに何度もページをめくる手が止まります。
そして心を落ち着けてから、覚悟を決めてから、また再び読み始めます。
このつらさこそ、まさに中山可穂文学の醍醐味ですね。
今回も王寺ミチルに泣かされ、惚れさせられ、引きずり込まれ、連れ回され、完膚無きまでに叩きのめされます。
でもそれがまた快感だったり(笑
いま王寺ミチルはどこで何をしているのでしょうね。
早く三作目でさらに魅力的になったミチルに再会したいです。」
「旅路の果て
「猫背の王子」(同文庫)の続編。彼女にとっては人生と同意義であった劇団を失い、その後は半ば引きこもって暮らす失意の劇作家のミチル。遂にはボロボロの天使が徘徊する幻を視るようになった彼女は、思い切って旅に出る事にする。――旅行を決める直前に占い師から言われた「西の水に近づくと死ぬ」という言葉を胸に、たくさんの天使の幻視を葬るために、ヨーロッパへと彼女は旅立つ。芝居がしたいという空回りする情熱を持て余し、なぜ旅立つのか、どこへ向かうのか判らないまま旅を続けるミチル。そこで出会った人々に触発され、さらには運命の女性との出逢いを経て、今の自分は「死にたい」のではなくて、ただ「疲れていた」だけなのに気づく。いつのまにか少しずつ姿を消していった天使たち。それは、ミチルを死に誘う存在ではなく、彼女の守護天使たちであり、生きる力を取り戻したミチルにはもう用済みだから消えたのだ――なんて解釈はおかしいかな。」
まとめ ”天使の骨”ってどうなの?
”猫背の王子”の続編ということで話題となっている本作品。
”中山可穂文学”とまで評価される世界観はやはり評価高い印象。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
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コメントお待ちしております。